11月7日
森 崇
ゼネラル・モーターズが、本日第3四半期の業績を発表した。今後の収益見通しが、悪化したことから、税効果会計に基づいて計上していた繰り延べ税金資産の取り崩しを迫られた結果、389億6,300万ドルの費用を計上した。同社は、1992年にこれまでの過去最大の235億ドルの赤字となり、2005年に100億ドル、翌年2006年に20億ドルの最終赤字を計上している。しかし、今回の赤字は同社創業以来最大のものとなった。
以下が、各ブローカーなどのコメント。
ゼネラル・モーターズの発表
● 繰り延べ税金の取り崩し分が、389億6,300万ドルに達した。
● コストや税金試算の評価損を除いた分の1株当たり損失は、2.80ドルとなった。(調整前では68.80ドル)
● 元金融子会社、GMACでの住宅ローン関連損失が予想以上だった。
● カナダドルが対ドルで上昇したことが業績のマイナス要因となった。
● 米国とドイツでの自動車業界は厳しい状況にある。
● 今後の米国経済に見通しは不安定である。

ベアー・スターンズ
繰り延べ税資産を取り崩すということは、これを裏付ける十分な利益が今後上げられない見通しであるということを遠まわしに言っているようなものである。今回発表された赤字には、労使協約に関する年金負担分と、元子会社のデルファイに関連した費用、それぞれ16億ドルと4億ドルが含まれている。今回の損失から、簡単に回復できるとは思えない。投資判断は“アウトパフォーム”で据え置くが、株価は30ドルまで下がる可能性もないとは言えないだろう。
ドイチェ・バンク
今回の業績で、自動車部門の売上高が前年同期比8.9%増となったのは、正直驚くことであった。ただし、それ以外については懸念材料が多い。自動車は、北米、ラテンアメリカは予想よりも若干良く、アジアは予想通り、欧州は予想よりも若干悪かった。
JPモルガン
損失額は、市場予想を上回るものであったが、自動車部門の売上高は予想以上であった。今回の損失の計上は、自動車業界全体に不安を与えるものとなるだろう。
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