シスコ決算発表で評価すべき点
2月7日 17:00 (NY現地時間)
森 崇
決算内容概観
第2四半期(11‐1月期)予想
○売上高…84億4,000万ドル(コンセンサス予想は82億7,900万ドル)
○1株当たり利益…0.33ドル(コンセンサス予想は0.31ドル)
(会社側のコメント)
★ルーティング部門…18%増収
★スイッチング部門…13%増収
★アドバンスト・テクノロジーズ部門…23%増収
★新興国からの受注は40%増。
★引き続き収益モメンタムは強い。
第3四半期(2‐4月期)ガイダンス
○売上高…前年同期比19%〜20%増(コンセンサス予想は85億5800万ドル)
第4四半期(5−7月期)ガイダンス
○売上高…90億ドル〜93億ドル(コンセンサス予想は91億2390万ドル)
評価すべき点
1.会社側が2四半期先の分まで売上高ガイダンスを提示したこと。
業績の透明性が増すとともに、シスコ側の自信の表れでもある。
2.設備投資の売上高に占める割合が34.6%と、ガイダンス(36% )を下回った。
これは買収したサイエンティフィック・アトランタの売り上げも加わった為、
分母が増加したことを背景としている。昨年2月に買収した
サイエンティフィック・アトランタによる売上高への寄与分は6億3900万ドルで、
これはコンセンサス予想(6億1000万ドル)を上回った。
3.サイエンティフィック・アトランタは150万のセット・トップ・ボックスを出荷した。
これは、第1四半期の130万に比べかなり伸びた。
ここ最低5年間を遡っても、この高い数字は初めて。
4.シスコのコア部分+サイエンティフィック・アトランタを合わせたベースの
BBレシオは1を上回っており、これで6四半期連続だ。
5.会社側は、2007年度通期ベースの増収率ガイダンスを前年比20%−22% と、
当初の15% −20% から上方修正した。
6.シスコは引き続き販促に注力しており、第2四半期には650人増やした。
第1四半期の300人からペースは加速。新規採用セールスの生産性が
鈍化するまで増加させる意向を示している。
7.シスコの急成長部門であるアドバンスト・テクノロジーの増収率
(サイエンティフィック・アトランタを除く)は前年同期比
22.6%と急伸している。また、売上比率も23%に達した。
前年同期は17.5%だったから、同部門の重要性が増している。
内訳は、ストアレッジ(同45%増)、統合通信(同38%増)、
ワイヤレス(同20%半ば増)、セキュリティー(同10%台後半増)である。
8.前受収入が前四半期比5.1%増加し、61億ドルとなった。
第1四半期では、この伸びが2.1%だったから、加速している。
これは、長期安定収益のバロメーターである。
不振だった点
1.米国企業からの受注の伸びが前年同期比一ケタ台半ばと、
第1四半期の20%に比べてダウン。ただし、前年同期の同伸び率が
20%を優に超えており、比較が難しい部分もある。
ただし、続く第3四半期は前年同期比10%の伸びとのガイダンスが示されている。
2.次四半期の粗利率が前四半期比0.3%減少して64.5%になるとの
ガイダンスを示した(しかし、サイエンティフィック・アトランタが
加わったことも影響しており、単純比較できないが)。
=以上=
2007年02月09日
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